
看護師3年目、そろそろ転職した方がいいのかな…と悩んでいませんか?
この記事では、3年目看護師が感じる迷いや不安に寄り添いながら「転職は早いのか」「どんな目標を立てるべきか」を分かりやすく解説します。
読むだけで、自分に合ったキャリアの描き方や今日から始められる一歩が見えてきます。
3年以内で転職を考えるのは早い? 実態と判断基準
「3年目で転職を考えるなんて、やっぱり早いのかな?」
多くの看護師さんが一度は悩むテーマですよね。
実は厚生労働省が公表している「令和2年度 新規学卒就職者の離職状況」では、医療・福祉分野の新卒3年以内の離職率は38.6%。
全産業平均31.2%よりも高く、18業種中トップ5に入っています。
つまり3年以内で辞める看護師さんは少なくなく、決して珍しいことではありません。
転職を決断すべきサイン
私が見てきたケースや周囲の声から、「転職したほうがいいかも」と感じるサインはこんなものです。
- モチベーションが長期間下がっている
朝起きるのがつらく、仕事に楽しみを見いだせない日が続く。 - 教育制度の不備
指導体制がなく「自己流で学べ」と放置される。 - 人間関係の悪化
パワハラや陰口が慢性化していて改善が見込めない。
こうした状態が半年以上続くなら、キャリアを守るための一歩として転職を検討してOKです。
「3年目」でも良いが「丸3年」がベター
ただしおすすめは、可能であれば「丸3年」きっちり勤めてから。
理由はシンプルで、
- 経験年数3年以上を条件とする求人が多い
- 退職金や賞与が区切りで計算される場合がある
私自身も3年目の春に「もう転職したい」と思った時期がありました。
けれど「あと半年で丸3年」と考え直し、最終的に3年勤めてから転職。
結果、応募できる病院の幅が広がり、次の職場で月収2万円アップにつながりました。
目標設定から逆算するキャリア戦略
目標設定の方向性
「看護師3年目、そろそろ次のステップを考えたいけど、何から始めたらいいの?」
まずはゴールを明確にしましょう。
目的が曖昧だと努力が分散してしまいます。
厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」によると看護師の平均年収は約520万円。
管理職や認定看護師を目指せば、高収入が狙えます。
〇高収入を狙うルート
管理職昇進、認定看護師・専門看護師など資格取得、美容クリニックや専門病院など高給与の職場への転職など。
大規模病院や都市部(東京・大阪・横浜)は手当が充実し求人単価も高めです。
〇収入アップ行動
副業・ダブルワーク、資格取得などを計画的に。
副業なら訪問看護やオンライン医療相談など、柔軟な働き方も選択肢になります。
自己実現や健康管理を重視し、目標設定と必要なスキルを紙に書いて逆算することが、無理なく続けるポイントです。
逆算のステップ
目標を決めたら、次は逆算。以下を組み合わせて具体的に行動を設計します。
夜勤回数:目指すゴールと体調にあわせて、夜勤回数の増やしたいのか減らしていきたいのかを考える
資格取得:認定看護師など資格取得を目指す場合は数年単位で計画する
異動・配置交渉:繁忙期を避けて上司へ相談
私自身、3年目のとき「この先どうしたらいいのだろうか。このまま病棟を続けるか、それとも違う道があるのか」で迷いました。
目標を「5年目で認定看護師」と決めてからは、必要な研修や夜勤回数を逆算して計画的に動けました。
「ゴールを書き出す」だけでも、次にやるべきことがクリアになります。
見落としやすいリスクとその対策

体力・健康リスク:夜勤過多による慢性疲労
夜勤が多いと、睡眠リズムの乱れから慢性的な疲労や自律神経の乱れが起きやすくなります。
私はハードな夜勤を半年続け、体重が5kg減り、日中の動悸や頭痛に悩まされました。
対策:
- 月の夜勤回数は自分の体調に合わせて調整。
- 睡眠の時間は確保する
- 体調変化は日記アプリなどで記録し、早めに上司に相談
ワークライフバランス崩壊・バーンアウト防止
稼ぐために残業も夜勤も全部引き受けたら、気づけば仕事以外がゼロでした。
疲れて家に帰っても何もする気が起きませんでした。
対策:
- 週1日は完全オフにして趣味や休息時間を確保する
- 気分が落ち込む時は、家族や友人、産業医に相談する
税金・社会保険で手取り減のリスク
残業・夜勤手当で年収が上がると、所得税率や社会保険料が増えて手取りが減ることがあります。
対策:
- 源泉徴収票を毎年チェック
- iDeCoやふるさと納税など節税制度を活用する
副業禁止・兼業規定の落とし穴
副収入を狙って始めた訪問看護のアルバイトが、就業規則で禁止されていた…という失敗談もあります。
同僚の子が許可を取らずに副業してしまい、人事から厳しい注意を受けていました。
対策:
- 勤務先の就業規則を必ず確認
キャリアアップや高収入を目指すのは素晴らしいですが、体力・メンタル・お金・規定の4つのリスクは見落としがち。
自分や同僚の体験からも、「体調が第一」。
まずは無理のない働き方を設計し、必要に応じて早めに相談・申請する習慣をつけることが、長く続ける一番の秘訣です。
3年目、転職か現職継続かで揺れた私の体験
夜勤続きで心と体がヘトヘト
看護師3年目、
「このままでいいのかな?」と、自問する日が増えていきました。
まずはゴールを書き出した
最初の一歩は、“頭の中のモヤモヤを紙に出す”こと。
ノートに書いたのはこんな項目です。
収入目標:今の収入より、まずは50万円UPを目指す
スキル目標:新人教育を任されるくらいの一人前になって自分の価値をあげて、ここに縛られず他でも働けるようになる
健康目標:月1回の岩盤浴と週1回の朝ヨガで体調を整える
この3つを決めたことで、「転職か現職か」という迷いが少し整理されました。
夜勤明けの頭痛が激減し、休日は趣味を楽しめる余裕が復活しました。
「まずは丸3年、今の職場で働く」を自分に課したことで、次を考える土台ができました。
目標を紙に書いて逆算するだけでも心が整理されます。
転職か現職継続かで悩む方は、まず“ゴール”を具体的に書き出すことから始めてみてください。
結び|あなたのペースでキャリア戦略を描こう
看護師3年目は、自分の得意・不得意がはっきりしてくる節目。
だからこそ 「今からできる準備」 が、将来のキャリアを力強くします。
資格取得や転職計画、夜勤回数の調整などは、他人のスピードに合わせる必要はありません。
私自身も体調を崩したり迷ったりしながら、小さな前進を積み重ねてきました。
挫折しても大丈夫。
一歩進んでは休み、また一歩進む――その繰り返しが、数年後のあなたの武器になります。
そして何より伝えたいのは、心や体が限界なら迷わず環境を変えていいということ。
精神的にアウトの状態で無理を続けるより、転職して新しい職場に移る方が結果的に長く看護を続けられる場合があります。
「3年目だからこそ、じっくり考えられる」
あなたのペースで描いていきましょう。

